2019年
西武信用金庫反社会的勢力の関連企業への融資疑惑事件についての会長談話
2019年4月9日
東京都行政書士会
会長 常住 豊
「西武信用金庫(以下、西武信金)」は、都内に拠点がある暴力団の関係者が経営に携わる企業に対し数年間にわたって融資し、信金幹部が暴力団の構成員らに飲食の接待を繰り返していた疑いがあると新聞報道されました。
本会と西武信金とは、平成28年3月31日に、地域の活性化と産業の振興を図るため相互に協力し、地域社会の発展に寄与することを目的として「包括的連携・協力に関する協定書」を締結しました。
現在、金融庁と警察当局が情報を共有して捜査を行っている模様であり、融資と接待によって反社会的勢力から何らかの業務上の見返りを得ていたかどうかも調査しているとも報道されています。
東京都行政書士会は、平成17年12月に「暴力団等排除対策委員会」を設置して警視庁と暴追センターのご指導とご協力のもとに、会員に対して地域事業者の反社会的勢力の排除を目的に地域と中小企業の発展を願って業務を行うよう指導してまいりましたが、信頼する金融機関にこのような疑惑事件が発生したことは誠に遺憾であります。
本事件を厳粛に受けとめ、今後の捜査と真相究明の推移を見守りつつ、会員各位におかれましては、西武信金との「包括的連携・協力に関する協定」及び関係法令と「行政書士とうきょう」平成30年5月号掲載の注意点を遵守し、適正な業務に努めていただくことをお願いするとともに、御理解を賜りますようお願い申し上げます。